当院ではEBM(Evidence-baced Medicine)を元にわんちゃん、猫ちゃんに診断および治療を行っています。主な情報の引用は最新の科学論文や獣医学の教科書を参考にしています。
EBMとは、最良の「根拠」を思慮深く活用する医療のことです。EBMは研究結果やデータだけを頼りにするものではなく、「最善の根拠」と「医療者の経験」、そして「飼い主様の価値観」を統合して、飼い主様のわんちゃん、猫ちゃんにとってより良い獣医療を目指そうとするものです。
本日の治療は中足骨(後ろ足の骨)の骨折の手術例をご紹介します。
今年はじめての猫ちゃんの骨盤骨折の整復術を行いました。原因は交通事故でした。
軟口蓋過長症や外鼻孔狭窄はフレンチブルドック、パグ、ボストンテリア、ブルドックなどの短頭種に多い病気です。
軟口蓋過長症は、喉頭蓋の先端を越えて過長した軟口蓋の遊離縁が、喉頭の機能を妨げて喉頭蓋の上部を覆ったり、吸気時に声門の中に吸い込まれ、呼吸困難となり、さらに軟口蓋や周囲の喉頭組織に炎症と浮腫を起こす疾患です。
会陰ヘルニアとは、お尻の横を形成する筋肉が薄くなり、ヘルニア孔という穴ができてしまい、骨盤腔内の臓器や脂肪が飛び出る病気です。Mダックスやコーギーなどの犬種に多く発生し、中年齢〜高齢の未去勢オスに多く発生し、精巣からでるホルモンが原因と言われています。
雄猫は尿道が細く、膀胱にできた砂(尿石)が詰まることがあります。特に雄猫のペニスの先は細いため、ペニスの先端で詰まることが多いです。砂が詰まってしまうと排尿できなくなり、尿毒症・膀胱破裂で亡くなる危険性があります。